受動喫煙と子どものムシ歯

他人が吸っているタバコの煙を吸い込んでしまうことを「受動喫煙」と言いますが、普通にタバコを吸うよりも体に悪い、

というお話は皆様もご存じのことだと思います。

特に問題とされているのが子どもの受動喫煙ですが、京都大学から「家族に喫煙者がいる子供は受動喫煙によって虫歯になる確率が最大で2倍以上になる」

という研究発表があったそうです。

受動喫煙が原因でムシ歯が増えるという直接のメカニズムは、唾液の成分が受動喫煙によって変化し、ムシ歯の原因菌が集まりやすくなってムシ歯ができやすくなるという研究結果があるそうですが、詳しくはまだわかっていない、という内容です。原因はともかく、結果として「子どものムシ歯には受動喫煙が悪さをしているようだ」ということです。

「喫煙が歯周病に悪い」と言うのは歯科界の常識です。「歯周組織」というのは具体的には、「歯肉」「歯根膜」「歯槽骨」「セメント質」の4つを指しますが、喫煙がこれらのダメージを助長したり回復を邪魔します。

もちろんご自身の歯だけでなく、インプラントの生着・維持にとっても有害です。インプラントの考え方は先生によって違いがありますが、どの先生もタバコは良くないというところは同じです。当院でも禁煙を強くお勧めしています。

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